2021-05-12
賢い親の家庭は子供に対する家庭内ルールが少ない傾向あり
国道走行を目的とした遠征は、一人だけで連日外出するし、コロナ前の海外遠征も、すべて一人だけの旅行を断行している。
家族持ちになっても、この方針に変更はなく、趣味的行動は常に単独行動が基本となっている。
周りから良く言われるのが「なんで一人なの?家族はどうしたの?」と言われることがある。
もちろん、家族と一緒にお出かけすることのほうが多い。家族旅行も数多く旅した。しかし国道走行や海外遠征は、家族同伴では行動に制限がかかり、自由度が失われるので、常に一人で行動している。
私が一人で連日外出するときは、子どもたちは妻にすべて任せるとか、実家に帰ってもらうとかで、定期的に一人時間を作ってもらっている。理解力なる妻に感謝している。
よくある質問に「休日は何をして過ごしていますか?」の問いに「子どもたちと遊んでいます」的な回答をよく耳にする。
類似する質問を投げかけてみると、
Q「趣味は何ですか?」
A「子どもたちとキャンプとかいろんば場所に遊びに行くとかですね」
回答にすべて主語に子供が入っている。子供の愛する親ごころからくる発言だろう。
でも、そもそも趣味に対する質問に、子供が主語で登場させる思想に猛烈な違和感を覚える。
趣味は、自分主体で語るものだと思っているし、親の趣味に子供の意思で親に合流することはあっても、親が子供主体の活動として趣味に含ませているのは、どうなのかと思えてならない。
子供は可愛い。わかる。でも親が子供に依存して、期待を寄せるのは間違っているのではないか。
自分が低学歴だったから子供には良い学校に行ってほしいと願うばかりに、幼少期から塾や習い事をやらせまくるのはダメ親の典型だし、趣味に子供を主語で語るのも全くの同類だと思っている。
自分が果たせなかった夢を子供に託すのは毒親だと断言する。
期待したい気持ちは理解できる。だからといって親のために子供がいるわけでない。子供には子供の人生があり、親は子供の責任者であって所有物ではないのだ。
親の役割は、子供が独立できるまでの生きていくためのサポートする、それだけ。
親が子供の人生の選択を決める権限はなく、選択肢にはどうったものがあるのかを子供に教えることはあっても、最終決定は本人にさせなければならない。
IQの高い子供を育てている家庭によると、一般家庭にある家庭内ルールの数と比べて圧倒的にルール数が少ないそうだ。
ダメ親家庭は、細かい部分まですべてルールを決めて生活させるのに対し、優秀な家庭は、汎用性の高いルールだけに絞って、あとは子供に考えさせて行動させる。
具体的には、「自分が相手に嫌なされたと感じたら、口に出して相手に伝えよう」など、汎用性の高いルールだけ作って、細かいルールは作らず自分で考えさせる仕組みを採用しているという。
我が子は2歳と5歳。まだ年齢も年齢なので上記のようにはいかず、現時点で決まったルールは以下の数だけ存在する。
・平日は21時に家族全員寝る体制に入る(親はその後に起きる場合あり)
・寝るときは部屋内完全消灯
・平日朝は6時起床
・平日は保育園に通う
・夕食の小カップゼリーは3個まで
・自宅に帰ったら最初に手を洗う
・休日は10時と15時におやつタイム
・夜歯磨きしてから寝るまでの間はお茶または水以外NG
明らかに決まっているので思いつくのはこのぐらい。
多いか少ないかの判断は任せるとして、成長するにつれ、ルールは減らしていきながら、汎用性の高いルールに内容を変更するつもりでいる。
子供の成長に合わせて、自分の意志で実行できるようなルールへと変更しながらグレードアップしていくつもりで考えている。
話が少し逸れたが、親が子供に対してやるべきことは、明らかに誤った道に行かないために最低限のガードレール付き道路は整備を行い、可能な限り道幅は広くして、分岐ルートはたくさん用意する。
それぞれのルートにはどんな価値や効果があるかは、質問があったらしっかり教える。
子供が自分で決められるだけの情報が足りなかったら、十分な情報を与える環境を整えて上げる。これが親の仕事。それ以上は親は強引に誘導するようなことはしない。
と書いたが、私だって毒親心は存在する。
子どもたちにはできれば航空関係の業界に、現場ではなくホワイトカラー職についてもらいたいとの個人願望をもっている。子どもたちにゆっくり洗脳させながら、知らない間に航空関係の業界に自分から興味を持ってもらうためにはどうしたら良いかと日々考えている。
このような本音はあるが、当然強要するようなことはしない。
親は、常に一定の距離を保ちながら、子供の行動を眺めつつ、私は私の人生を楽しんでいきたい。趣味は子供とは切り離して没頭する生活こそ、我が人生である。
これからも国道走行遠征は一人で実行するし、コロナ終焉後の海外遠征も一人でじゃんじゃん出かけていく。
これを読んでいる小さな子持ちの方がおられるなら、趣味の話に、子供を主語で使っていないか自己点検してみてはいかがだろうか。