2021-08-08
新型シビック(LX1)試乗、そして決断、トータル420万円也
新型シビック(型式LX1)を試乗してきた。試乗車は店舗スタッフよりも早く私が一番乗りとなった。ODDメータは5km。ピカピカの新車の香りのする新型シビックに乗り込み、公道を走行。
出発前に突然の土砂降りに見舞われたが、走行して500mほど突然雨がやんだ。雨の中だけの試乗だと微妙な気分だったが、ラッキーだった。
走行距離は7km。あっという間に試乗は終了。もっと乗りたかったが仕方がない。ガソリン残量もわずかしかなく、そもそもナンバープレート装着した時間が、私が試乗する直前に封印したらしく、いろんな意味でお店側の準備もギリギリ間に合わせてくれた印象がある。
第一印象・・・。
合格。
試乗は13時。実は午前中、別の店舗で展示車を見てきた。私が買いたいレッド色の実車が展示していたからだった。(試乗車はブラック)
外観はイイ。画面越しの写真だけではわからないが、リアルで見る実車はイイ。特に斜め候補から見る風貌は文句なし。
運転席に乗った第一印象。「ああ、やっぱりデカイ」。
車内空間は広く、快適。後部座席の快適性は、予想通り長時間滞在しても苦痛感は極めて低いと思う。
シートは絶妙な硬さとしっとり感。前座席と同じレベルの質感を後部座席にも展開し、明らかな高級セダンのレベルと言っていい。
しかし、いかんせん、車体がデカイ。本当に運転しやすいのだろうかと、展示車両の運転席に乗った感覚だった。
自宅から離れたカーディーラで1軒目を訪問したため、そのお店で買う予定は全くない。
私がシビックをジロジロみていると、店長が出てきて熱弁を披露された。
「シビックを最初に見に来られたお客様なんです」と。
熱意ある営業トークを伺いながら、心を痛めつつ、「すみません、赤の実車を見たくて、少し遠出してきたんです」と言って、逃げるようにその店舗を立ち去った。
そして、いよいよ試乗予約した自宅から近い店舗に移動。
担当者から一般的なアンケートみたいな、ヒアリングからはじまった。
「ご家族は、シビックについてご存知ですか?」
「ご家族の印象はいかがですか?」
ああ、あれね。家族の承諾の有無とか、探っているのなか?と感じた。
ウザいヒアリングが一通り終わり、ようやく試乗開始。
最大の不安点だった車体のデカさは全く感じなかった。
所詮、試乗なので車庫入れを経験させてもらったわけではない。だから本当の意味で車体の取り回しのしやすさはまだわからない。
とはいえ、確かな事実として、通常の運転では車体サイズのデカさは全く感じなかった安心感は大きい。
ボンネット先端の位置も運転席から直接確認できるので、どこまで前に突っ込むと衝突するか直接目で確認できる安心感は非常に大きい。
本当はマニュアル車の操作感覚を知りたかったが、ディーラに配備されている試乗車はほぼCVTなので諦め、サスペンションの硬さとか、ハンドルを切った応答性とか、車内静粛性とかを短い試乗時間の中から、体で全力で吸収することに集中した。
同乗した営業担当の方もはじめてのシビック乗車だったので、お互いが初めてのシビックの乗り心地を確かめたような時間だった。
加速感もFK7(先代モデル)とほぼ同じ。違いを上げると、よりターボ感が消え、立ち上がりのスムーズさが向上した印象だった。大人の加速というか、NAっぽい加速というか、最新のターボ車は、ターボラグが本当に少ないエンジンに仕上がっている印象を受けた。
GRヤリスのような猛烈と速い車とは当然異なる。ただコルトVRとの加速フィーリングとの違いもさほど感じられず、加速で不満を感じることはなく及第点といっていい。
これ以上のパフォーマンスを得ようとすると、電気自動車を選択するか燃費を犠牲にしたハイパワーな車を選択することになる。
私はもうアラフィフだ。一定の経済性を維持しつつ、不満のない加速感がありさえすれば満足しなければならない。
未だ出るかもわからないGRカローラ。燃費を考えると諦めるしかない。GRヤリスの実行燃費を見ると、許容できる範囲とはいえ、今後もガソリン価格は今の水準と同等か、更に上昇する可能性すらある。
さすがにコルトより悪化する燃費の車を選択するのは現実的でない。
こんな感じで、かれこれ2年ほど次の買う車について、あれこれと考えてきた結果、シビックの存在を認知し、ネット上にある情報をすべて調べあげた上で試乗させてもらいにきている。
お店の側からみれば、新規の来店者が、いきなり購入契約することに棚ぼた的な印象を持たれたかもしれないが、私はそれだけ時間を掛けて熟慮して、試乗後に最終決断を下すつもりで来店しているのだ。
ちなみに今注文すると、11月中~下旬納車になるという。
おそらく発売日直後は、私のように注文する人が集中するので、来月以降に注文すると、一気に納車時期は先になる可能性もある。世界的な半導体不足もあって、予定が計画より遅延する可能性もある。
でも私は納車時期は来年まで引っ張りたい。お店は今受注したい思惑があるため、いろいろ理由をつけて今すぐ契約を進めてくる。
で、私が出した条件。
「来年1月以降納車を約束していただければ、本日契約します」と。
というわけで、成約となりました。
トータル金額は420万円。(高い!)
もう高級車の価格水準である。コルトより総額180万円も高いクルマの購入となった。
もしGRカローラならもっと高額になるだろう。そう思えば許容するしかない。
選択したオプションは、
・フロアーマット
・ドアバイザー
・ドライブレコーダー(フロントのみ)
・ボディーコーティング
・3年点検パック
想定より15万円高くなったのは、ボディーコーティングを入れたからだ。コルトではじめてコーティングを入れて洗車の快適性を強く実感したので、こちらは迷うことなく選択した。
ところで、なぜお膝元のホンダカーズ東京中央には新型シビック(FL7)の展示車も試乗車も用意されていないのだろうか?何か理由があるのか?
自宅と同エリアにあるホンダカーズ東京中央配下のお店にはシビックの展示車も試乗車の配備もなかった。結果、多摩川を渡り、越境超えの店舗で購入契約することとなった。
最後に新型シビックは、ハッチバックという名称が消えていた。日本ではセダンタイプが発売されないので、棲み分けする必要がないということなのだろう。
というわけで、来年1月納車までの限られた時間をコルトと過ごしたい。累計走行距離30万キロまで走ってお別れする。あと5000kmで達成だ。さあ、最後までよろしく頼みます。コルト様。