車はモノであり消耗品。
車は所有しているだけで多額なお金が継続的にかかる金食い虫。
まだまだ走れる状態であっても、費用面から強制的に手放す時期がやってくる。
無機質な存在なのに、ペットのように愛情が湧く存在。これが車だ。
車に興味のない人からすれば理解できないだろう。
クルマは他のモノと違って、自分の身を車に委ね、長い時間を過ごすパートナーだ。
感情がないクルマに感情移入する変わり者たち。クルマを愛する人でしかわかり得ない世界が存在する。
不人気車、三菱コルト。リコール隠し問題もあって、ランサーエボリューション以外の三菱自動車の車種は不人気車種として、リセールバリューがほとんど期待できないクルマである。
査定はこの文章を書いている翌日にお願いする予定なので、ゼロ査定なのか、それとも数万円の値がつくのかわからないが、価格がほとんどつかない状態で手放すことは間違いない。
まだまだ、思いっきり走るのに、値がつかないクルマ。この上ない悲しみが襲ってくる。
累計走行距離307509km(2022年1月3日現在)。
世間一般の水準を遥かに超える時間を過ごさせてもらった。
良心的な新車価格と、燃費と走りを兼ね備えた貴重なホットハッチモデル。この手のクルマは、今やスズキのスイスポのみである。
コルトに費やしたガソリン代は約300万円以上。車体価格を遥かに上回るガソリン代を支払ってきた。平均燃費も1リットルあたり14km。もしランエボ8だったら、燃料代は500万円近くになっていただろう。
オイル交換回数は63回。タイヤ交換は7回、タイミングベルト交換は2回、ミッションオイルも4回・・・。
これらの費用に加え、車検費用と税金、そして保険代など、すべてを含ませれば、車体価格の2倍相当の費用を突っ込んできたことになる。
コルトは46都道府県の道路を走り続けた。
最後の遠征となった年末年始は、
東京→神奈川→静岡→愛知→滋賀→京都→大阪→兵庫→岡山→広島→山口→福岡→熊本→宮崎→鹿児島(鹿屋市)ルートを走行。
国道443号、447号、503、504号の4本をラストステージ会場として完走を果たし、ノートラブルのまま無事我が家に帰還した。
途中、積雪エリア通過した関係で、車体には凍結防止剤がベッタリと付着。最後は愛着を込めて洗車、写真撮影、はじめて走行動画も撮影した。
自分で言うものなんですが、見た目の車体コンデションはキレイである。車内も11年過ごした割にはキレイだと思う。
あえて摩耗したと認める部分はサスペンション。走り出しの低速走行時のギシギシ音が目立つようになった。
それ以外はさしたる不具合はない。まだ走ろうと思えば、まだまだ走れる状態。
売却後、この先、スクラップ部品化となるのか、はたまた海外に渡ってしまうのか。
所詮、モノだから、その先はどうなろうがどうでも良い。とはいえ、気になってしまうのはクルマ好きの性格だから感情移入してしまうのである。
前々車だったランサーエボリューションVIIIの売却時も188000km走行した記録もあって、同様の感情がうごめいたが、今回はそれ以上である。値がつかないだけに、思いも強い。
さて、そろそろ、感情ネタは終わりにする時間がやってきた。
コルトくんへ。これまで、本当に私のような過走行変態野郎と長年付き合ってくれてありがとう。
コルトくんが、この先、姿、形がなくなっても、これから私の記憶から永遠存在して続けることを約束するよ。
さようなら、コルトラリーアートバージョンR。