2022-05-30
インバウンド営業の定着にはとても時間が掛かるが最強の営業手法
ビジネスにおいて営業は超重要なのは言うまでもない。営業力がある会社とそうでない会社とでは、業績も利益率も大きな差がある。
営業の重要性は、会社に限らずフリーランスでも全く同じだ。
技術系の人がフリーランスになってダメなケースは、高いスキルさえあれば、飯は食えると思っている点だ。
高い技術力だけで飯が食えるのは、企業に属している人に限定される。
コロナ禍を機にフリーランスになる人が増えている。インターネット環境を使って、自由な働き方にあこがれて脱サラして、面倒な人間関係から離れて自由に働く姿を夢見る人が増殖中だ。
フリーランスで稼ぐには技術的なスキルは必須だが、ニーズと営業力がセットになってはじめて、その技術に価値が生まれる。
世の中で稼いでいる人の特長を観察すると、技術力がなくても、ニーズを発掘し、営業力がある人のほうが、超優秀な技術を持っている人よりも、大きく稼いでいる傾向が見られる。
そのような人たちのやり方とは、技術を持っている人から技術だけ買い、仕入れた価格から利益を上乗せして、販売するノウハウを持ち合わせているほうが稼げることを知っているからだ。
これを逆説的に捉えれば、もしあなたが技術力「しか」を持っていて、営業力がないなら、営業力のある人の力を借りて、自分の技術を売ってくれる人を探す発想が必要だ。
営業は最も経費が掛かる活動である。
大きな受注であっても、受注に至るまでの営業費が莫大なら、実質上赤字に転落する。これが営業経費の怖さである。
しかも営業のやり方を正しく吟味しないと、稼働ばかり発生し、経費以上の受注につながらないムダ折れに陥るリスクが存在する。
そこで最も効率的な営業として、インバウンド営業が登場する。
今の時代、問題を解決したいと思ったらネット検索して調べるのが日常化している。
ネットで調べた結果、自社の制作したWEBサイトに訪問してもらい、問い合わせをもらって、顧客とつながり、最終的に受注を目指すスタイルをインバウンド営業という。
インバウンド営業は、見込み客から問い合わせをもらうので、顧客は拒絶感はない状態から連絡をもらえる形からスタートできる強みがある。
理想的なインバウンド営業。一体どうやって見込み客から問い合わせをもらうようにできるのか。
WEB上に問い合わせ窓口さえ設置しておけば、すぐに問い合わせがポンポンとやってくるなんてことはない。
世の中の課題解決のためのアドバイス的なサイトをたくさん作成しておいて、ニーズに見合った見込み客からのWEBアクセスを獲得し、さらなる課題解決を求めて、お客様から問い合わせをしてもらう導線を構築を行うのである。
こうした一連の流れをWEBマーケティングという。
はっきり言って、WEBマーケティングは、めちゃくちゃ難しい。
難しい理由は、競合が多いからだ。
実際、なにかわからない疑問が浮かんで、WEB検索すると、大抵の問題は解決できる。
世の中の課題に対する一次回答を得るなら、ほぼWEB上で情報を得られるほど、情報過多時代である。
競合の多い情報サイトの中から、自分の制作したWEBサイトに訪問してもらい、更に問い合わせをしてもらうまでには、相当なハードルが存在する。
安易にインバウンド営業が良いと言っても、簡単に実現できないのが、最大のデメリットだ。
しかし、闇雲に断られるのを前提で飛び込み営業する苦労や掛かる経費の大きさと比べれば、正しいマーケティング知識とトライアンドエラーを繰り返して、WEB集客を図る努力に時間を掛けるほうが、精神的にも良いし、社会貢献度も高いといえる。
私の話になるが、WEBサービスを立ち上げて、早3年以上経過し、まだまだ発展途上の段階からブレイクスルーまで到達できていないものの、インバウンド営業スタイルは構築できつつある。
これまで、数少ないながらも、受託開発案件の仕事を受注し納品してきている。受注プロセスはいずれも自分から営業活動したわけではなく、相手から問い合わせをもらって、打ち合わせをした結果、お仕事お願いしますと言われて対応しただけのインバウンド受注である。
こちらから「仕事をやらせてください」と活動を一切せずに、WEBから問い合わせを相談を受けて、打ち合わせをして案件をいただく流れは、極めて理想だし、その形ができつつある。
まだまだ軌道に乗ったとは言えないレベルなので、堂々とインバウンド営業成功への道を紹介する段階には至っていないものの、私なりのビジネスモデルが徐々に日の目を見る段階まで来ているのを実感している。
当初目指したWEBサービスだけで飯を食っていくまでは到達できていないが、WEBサービスを踏み台にして、受託開発案件を受注できる展開は、ある意味想定していなかった。
WEBサービスがあると、どんなシステム開発ができるのかを、事前に顧客に認知してもらえる存在になるのを肌で実感している。
WEBマーケティングの重要性は、これからも主流になっていくだろう。
マーケティングを制するものはビジネスを制す。
WEBマーケティングスキルは、自ら実践しなければ手に入らないスキルである。
本やネットから学習しただけでは手にはいらない世界である。
もし自分プロダクトを持っていて、フリーランスとして成功したいなら、結果が出るまで時間がかかろうとも、自分自身でマーケティング活動をして、自分のなりの答えを探し続ける努力は必須である。