2022-09-16
Welcome to Japan! さあ、来い来い外国人様
急激な円安で、普段為替に興味のない人ですら、円安について考えるようになっている。
アメリカ国内でのiPhoneの価格は4世代、いずれも同額販売なのに、日本での発売額は為替に連動して大幅な値上げとなったのは為替変動が主たる理由なのは言うまでもない。
原油価格もウクライナ情勢の関連で、原油高と円安のダブルパンチで深刻な貿易赤字国に転落している。
ドル円の為替は、ドルの独歩高状態なので、円だけが極端に安くなっているわけではないにせよ、他の通貨に対しても円はかなり弱いポジションと言わざるをえない。
日米の金利差の拡大からして、円安になるのは仕方がない。
これまで経済学者の多くが円安は国益だと叫んでいたものの、今の情勢においてなぜか一斉に口を閉ざしている。
円安歓迎とするならば、今こそ大いに主張するべき。しかし一向にそうした声は聞こえなくなった。
自国の通貨の価値が下がって歓迎する主張こそが誤っているのだとようやく気づいたのだろうか。
まあ、いい。
さて、この円安を食い止めるには、どうしたら良いのだろうか。
日銀が安易に欧米のように金利を上げる政策が取れるはずがないので、そうなると、別の手段で対策を考えるしかない。
そこで出てくるのがインバウンド需要の拡大となる。
コロナ禍になってから、事実上の鎖国国家となった日本。
国内で一生懸命、マスク着用生活しても感染者が増加したのに、今更、瀬戸際対策の継続に意味があるのかと思いつつ、社会情勢と政治的な影響から、先延ばしが続いていた。
検討、検討、結局、何もしない・・・岸田政権。
ようやく外国人観光客の間口を広げようとする戦略について言及しはじめたのは好感したい。
外国人受け入れについて否定的な人たちは、コロナに関係なく常時否定論者だし、思想が鎖国的であるため、このような方たちの反対意見を聞いても無意味である。
これから外国人にたくさん日本に来てもらい、外貨から円を買ってもらえれば、インバウンド需要の力で行き過ぎた円安是正に一定の効果をもたらす期待がある。
コロナ前の日本のインバウンド事業の約4割が中国人だった。
中国の出国規制は当面解除される見込みはない。だから中国以外の外国人需要に期待をする状況である。
これから多くの外国人が日本を訪れ、日本円に両替してもらう。それだけでも相当な経済効果が期待できる。
安い円を高い外貨で買ってもらえるビジネスチャンスは目の前にたくさん転がっている。
日本語以外、わかりませーん、と外国人から逃げ回っている時代は、もう過去のものだ。
適当な英単語を並べただけの、拙いなんちゃって英語であっても、外国人とコミュニケーションを図る勇気さえあれば、ビジネスチャンスを拾えるだろう。
さあ、外国人よ。
Welcome to Japan!