2022-12-30
仕事におけるストレス要因は裁量権のない世界だった
みなさんは2022年、どのように過ごされましたか。
私は、例年と比べてストレスを感じる1年だった。
直近10年間は激動の時間だったが、ストレスを感じることはほとんどなかった。
・結婚
・マイホーム購入
・第一子誕生
・株式投資
・母他界
・実家売却
・副業挑戦
・第二子誕生
・27年間努めた会社を退職
一番大きなイベントは母の他界なのだが、ストレスは感じなかった。
今年は多くのストレスを受けた。
ストレスの影響で髪の本数が劇的に減った気がしている。
ホームレスは髪がふさふさな人が多いと言われている。
理由はシャンプーしないから、言う人もいる。
実際はストレスの無い生活説が有力だ。
今年4月、新たな職場に身をおくスタートを切った。前半は良かった。しかし後半に入ってから、慣れない仕事の連続、いや、やりたくない仕事の連続で多大なストレスを受けた。
新入社員以来のサザエさん症候群に陥るほどストレスを受けた1年だった。
副業活動は何時間やっていても苦痛じゃないが、本業は1~2時間でも苦痛に感じる。
仕事のストレスとは、勤務時間の長さとは異なる。
今働いている職場は、超のつくホワイト企業だ。
好きなタイミングでいつでも休めるし、大型連休と結合させて休むことも推奨されている。
福利厚生面での不満は皆無だ。
ハラスメントとも無縁の世界。仮にあってもすぐに対処してもらえる。
7~8月ごろパワハラで苦しんだ。でも力のある人に相談したらすぐに解消された。
すでにパワハラ環境から完全に解消されている。
ところが9月以降、ストレスは減るどころか、ますます増えていった。
なぜ、ストレスがたまり続けるのか。
それは裁量権が全くないからだった。
これまで自由にやりたいことができ、自由に発信でき、自分の考えをそのまま反映できる環境に身をおいていた。
中小企業だからこそできる自由で、多くの裁量権があった。
今は真逆だ。
小さな発言でも、オフィシャル化するには上長の承認が必要だ。
部外に出すコメントは上長の承認がないと発言すら許されないのだ。
私個人の考えを主張できる場面はあっても、オフィシャル化するには上長の承認を通さなければならない。
上長への承認は、一人じゃなく、複数にまたがる上層部に対し、一つずつ承認プロセスを経る必要がある。
承認プロセスを得るには、不慣れなパワポ資料をたくさん作成しなければならない。
顧客向け資料ならともかく、社内資料、しかも数名の社内の人のためだけに何時間もかけて資料作成しなければならない。
作った資料は上長のチェックが入るたびに修正され、最終的に自分の意見はどこにも反映されない資料に変化していく。
原案からかけ離れた資料になっても、自分発なら、自分の意見としてオフィシャルに公表が求められる。
自分の意見が反映されていない資料を、自分が発表するのは苦痛である。そして自分の意図としない質問されても、自分の意見として正なる回答が求められる。
前職ではこうした経験は皆無だった。
大企業、来年すぐに50歳を迎える自分でも、私が配属される部署には、上司が何人も多断層に存在する職場だ。
50歳にもなって事実上の一兵卒で働くのは猛烈に苦しいし、これこそが多大なストレスの起因となっている。
上司は、いわゆるキャリア組で、お世辞抜きに超優秀な人たちが揃っている。
知識、経験、言語化力。いずれも私から見て、全く歯が立たないレベルの人たちばかりに囲まれている。
中小企業時代では味わえない、力の差を見せつけられている毎日を過ごしている。
裁量権のない世界が、これほどまで耐え難い世界だと思わなかった。
福利厚生には満足できても、新入社員のように自分の決断が一つも許さない世界から脱却するには、飛び出すしかない。
50歳からの転職活動。地獄である。
36社応募し、32社書類選考不合格。残り4社面接までたどり着けたが一次面接ですべて不合格。
もはや誰も世間から自分を必要とされてないのではないかと思えて涙が出てくる。
金銭的安定のための何処かの会社にお世話になるしかないのが現状だ。
自分の事業だけで金銭的安定を確保の目処を立てるまで、今の環境に耐えつづ得るしかない。
幸い、今の職場も裁量権がない以外、不満点はほとんどない。
本当なら幸せな環境なのかもしれない。
でも、私は欲張りだ。
金銭的安定とセットで裁量権をもって仕事をしたいのだ。
副業は裁量権100%の世界だ。すべて自分で決められる世界だ。
唯一決められないのは本業の時間に追われて副業の時間を作れない制約だけだ。
2023年、裁量権のない世界から脱出を図るのが目標だ。
新たな職場をつかむほうが先か、それとも副業を本業にするのが先か。
髪の毛がこれ以上大きく減らさないよう、来年も新たな挑戦を続けていきたい。