2023年6月5日、法務局にて法人登記を実行、会社経営の事実上のスタートを切った。

通常、個人事業から法人化にステップアップする動機は、売上が増えて税金対策で法人化する人が多いが、私の場合は社会的信用を得るためだけに法人化することにした。

シンプルに税金面や間接経費だけ考えれば、個人事業主のままのほうがフットワークも軽く、確定申告も簡単に済むので、法人化するメリットはほとんどない。

むしろ法人化すると経費も増え、手間も増え、税務調査を受ける確率も増え、メリットのほうが少ない。

それでも法人化に踏み切ったのは、その日の気分で副業をやめないための自分に対する決意であり、副業を本業化するための地固め的な意味合いとして、良い意味で逃げ道を自ら塞ぎ、前に突き進むための環境を作りたかったからだ。

とはいえ、まだ法人登記が終わったばかりである。

最大の壁である法人名義の銀行口座の開設をはじめ、個人資産の法人への譲渡等、事務手続きはまだまだ続く。

そもそも、私はまだサラリーマンである。安定したサラリーを受け取りつつ、副業を成長させる決意表明として法人化しただけに過ぎない。

節税や社会保険料を安価に済ませるための法人化ではなく、将来、さらなる成長を果たすための宣言的な意味合いでの実行にすぎないのだ。

私がこれから目指さなければならないのは、本業を上回る事業規模に成長させ、将来的には雇用できるレベルまで本格的な成長路線の乗せることである。

まずはサラリーマンを卒業し、自分の会社だけで収益を上げ、安定した生活基盤を作るのが最初の大きな目標だ。

一歩一歩、確実に人生後半の時間を大切にしていきたい。