2023-08-10
目先の売上欲しさに安易に受注すると大きなしっぺ返しがやってくる
法人登記を行って2ヶ月が経過した。
開業から順風満帆、と言いたいところが、大逆風が吹き荒れている。
この3週間、大きなトラブルに見舞われ、未だ解決に至っていない。
ことの発端は、タイトルにも書いたように、安易に受注してしまったことである。
直接の原因は自分のプログラミングミスが原因とはいえ、過失に対する責任追求の量が想定を遥かに超える要求を受けている状況下にある。
これまで自分でビジネスをしてきて、思うことは、お客様は神様ではない、である。
ビジネスを継続できるのはお客様があってこそなのは言うまでもない。
だからといって、無理を承知で頭を下げてまで仕事を受注してはいけないと、実感している。
プログラミングにおいて、バグをゼロ化することは不可能だ。
テストを繰り返し都度バグを発見し、修正する作業は、ある意味永遠のテーマといえる。
これまでの経験上、ケチなお客ほど、バグが見つかると厳しい意見が出される傾向がある。
請け負う側も人間である。
提示した見積に対し、値引き交渉されると、値引きした分、無意識に手を抜いてしまう意識が働く。
すべては結果論だが、今回、プログラミングミスをきっかけに、多額の賠償を要求された相手は、比較的大手企業であって、コストカット意識の高い企業だった。
完成されたモノの販売に対する値引きと違い、人的な稼働100%のお客様専用のプログラミング案件の場合、値引きされた感情が作動し、少しでも値引き分の稼働を減らそうとする意識が生まれる。
結果、ケアレスミスによるメール誤送信事故を発生させてしまったのが、今回の賠償の理由となっている。
納品直後は、私のテストだけでなく、お客様にもテストをしてもらうよう要請していたものの、結果的に本番運用で不具合が発覚し、全責任を私が負う状況となった。
わずかな受注金額の案件であるのにも関わらず、賠償額は受注金額を数倍を上回る金額になりそうな状況となっている。
しかも、私と顧客の関係だけではなく、私が法人名を借りている会社の人が契約名義となっている関係で、当事者である私ではなく、顧客の上司と、私と業務提携してる代表との間での交渉となり、私が直接関与できる環境すらない状況が苦しい状況といえる。
今回の問題解決に弁護士まで登場している。
先方からの賠償金額以上に弁護士報酬を払う可能性すらある。
30万円未満の受注案件に対し、推定200万円ちかい賠償金を背負う思い十字架は、とてつもない息苦しさに苛まれている。
とにかく、まだ、結論は出ていない。
いずれにしても、今回のバグから生まれたメール誤送信による賠償問題は、今後のビジネスを継続する上での高い勉強代として、今後の糧としていきたい。
「明けない夜はない」
私の好きな言葉である。
苦しいときに思い出すようにしている。今、私にとって苦痛の時間のど真ん中だが、必ず夜は明けるし、信じて前を向き、人生の壁を乗り越えたい。