2024-01-29
このまま人生終われない、凡人ができる範囲で新たな挑戦を繰り返す
51歳になった。
人生うかうかしていると本当にあっという間に時間だけが過ぎていく。
私のまわりの同世代を見ていると、ほとんどの人が35歳を過ぎたあたりから、昨年と変わらない同じ日常の繰り返しをして、50歳を迎えている。
学生時代以来一度も合っていない人と、久しぶりに再開すると大きな変化に驚くことが多いが、30代前半で会った人と20年ぶりに話をしても、髪が白くなったとか、髪が薄くなったとか、シワが深くなったとか、太ったとか、いわゆる見た目が老人化した変化以外、中身は何も変わっていない人が大半である。
20代前半で会社を辞め、独立し法人として活動している人がいるが、その人も、同時の事業内容から変わっておらず、一時自宅兼事務所から、オフィスを借りる状態になったものの、再び実家兼事務所に戻り、結果的に20代の頃と何も変わっていない生活をしている人もいる。
20年以上、自分の力で稼ぎ、生活を堅持しながら、会社をたたむこくことなく、今も継続できているだけでもとても立派だが、更にあれから劇的な成長を遂げている人は、私のまわりではひとりもいない。
私自身、学生時代、まともに勉強せず、偏差値50程度の凡人ばかりの中で生活をしてきたので、まわりも凡人ばかりだから、当然といえば当然なのかもしれない。
2年前に今の会社に転職してから、高学歴出身の上司に囲まれる生活を過ごしている。
前職と全く異なる環境で仕事をしてきて感じたのは圧倒的な「地頭の良さ」だ。
学歴と地頭のレベルは完全比例し、地頭の良さと仕事ができるとは比例しない。
今の職場から、この関係式を導き出せたのが最大の収穫だった。
学歴が乏しいのなら、自助努力で地頭力を向上させて、マイビジネスによって、高学歴者の高給取りよりも高い収入を得さえすれば良いのだ。
さて、最近YouTubeで「学校に行く必要ある?」的なコメントを発信するインフルエンサーが増えているが、こうした発言をするインフルエンサーは皆高学歴である。
高学歴だからこそ、こうした発言に付加価値を生むのであって、凡人は鵜呑みにしてはいけない。
高学歴だからこそ、多くの凡人は耳を傾け、言葉に重みが生まれるからだ。
昨年、優秀なベンチャー企業を立ち上げた人たちが、事業ピッチをして競い合うイベントに参加した。
彼らの事業プレゼンを聞いて、良い意味でショックを受けた。
「俺は一体、何をやっているんだ・・・」
彼らの行動力は半端ない。
その中の数人と直接話しをしたが、みんな誰もが知る大学を卒業し、会社員を経て独立していた。
受験というハードルを乗り換えるだけの実績は、地頭の良さを作り出し、加えて高いコミュニケーション力と言語化脳力の高さで起業を既に収益を稼ぎ始めているのだ。
年齢は私よりも二まわりほど若いのに、莫大な資金を投資家から調達し、多くの社員を雇用、お金を借り、時間を買う攻める勢いを肌で感じ、50歳の凡人おじさんは、彼らに何一つ勝てる要素がないと突きつけられた思いをした。
そして、こう思った。
「このまま人生、終われない」
5年前に一人で作ったWEBサービスが、小さく、ゆっくりビジネスとして動き始めたばかりの鈍足ビジネスは、ゼロイチは成功できたものの、イチからヒャクへの加速には程遠い状況が続いている。
起業したからには100%自分が株主である会社を運営は譲れないと考えているので、外部から資金調達して時間を買う攻めをするつもりはない。
そのため、彼らのような華やかなスタートダッシュは難しいし、年齢も成長速度は遅いかもしれない。
それでも、今年は昨年より成長を目指していく。
少しでも、昨年より成長したと自分で素直に思える瞬間こそ、人生の充実を感じる瞬間でもある。
肉体は時間とともに劣化しても、心と気持ちだけはこれからも成長しつづけていく。
これまでの慣れ親しんだ環境に甘んじて、過去の繰り返しだけをする安定した人生は選択しないようにしたい。
次のステージへ。
凡人らしく、凡人ができる範囲で、新たな挑戦を繰り返していきたい。