2024-07-19
自分の会社を作るメリットは仕事を選んで断れる権利があること
会社設立から2年目に入り、はじめて役員報酬を設定した。
役員報酬を設定すると、社会保険への加入義務が発生する。
社会保険とは厚生年金保険と健康保険への加入である。必ず加入しなければならないので、事実上の税金といって良い。
サラリーマン(本業)をしながら副業で会社経営している場合、収入源が2つ以上となるため、社会保険の支払いも本業と副業と折半して保険料を負担するルールが存在する。
副業側で役員報酬を設定すれば、社会保険事務所から本業先にも通知されるため、本業の会社が副業を公式に認められている必要がある。
4月に転職した理由の1つに、副業OKな会社に努めたかったからだ。
それもあって、第二期からは、自分の会社から私個人に給料支払いする手続きに初挑戦した、というわけである。
1ヶ月程度の時間要して社会保険事務所への手続きも一通り終了、これから自分の給与明細を作成し、今月末から自分の会社口座から自分の個人口座にはじめての役員報酬の支払いを行なう予定だ。
役員報酬額を月額20万円に設定。そこから社会保険料と所得税を天引きして振り込む金額を計算していく。
個人事業主としての活動と比べると、とてつもない手間と労力がかかる。
社会保険料は、会社と個人の折半で負担するので、そのあたりも計算しなければならない。
これまでサラリーマンとして、会社が計算してくれた社会保険の手続きと税金、そして年末調整など。会社って本当にいろいろ稼ぐための稼働以外の労働が必要なんだと痛感している。
そして、何をするにも税金、税金、税金である。
社会保険料も事実上税金だが、建付けは税金ではなく年金と健康保険への加入なので、管轄の官庁も異なる。
税理士と顧問契約していても、社会保険に関する手続きは、税理士管轄ではなく、社会保険労務士、通称社労士さんの専門分野となる。
社労士と別途顧問契約を結ぶか、自分で直接手続きするしかないのが社会保険に関する手続きである。
とまあ、ここまで面倒なことをしてでも、法人を作ったのは、サラリーマンの収入を超えるための環境を作りたなかった以外に、自分の会社だからできる自由さを手に入れるためである。
自由とは、
「やりたくない仕事は断っていく」
を選択できる権利を持てること。
サラリーマンの場合、やりたくない仕事もやらざるを得ないケースはご万とある。
嫌な上司、やりたくない仕事をやらされるストレス、不理屈な要求をしてくる顧客への対応、無理のある納期などなど。まぁ、きりがない。
しかし自分の会社の場合、顧客を選ぶ権利があるのだ。
なんか面倒な客だな、と思ったら、自分の意思ひとつで案件を断ることができる。面倒や要求をしてくると思ったら仕事を受けない。断る。
もしサラリーマンなら、会社から受注しろと言われたら、何としてでもやらなければならない。
でも自分の会社なら、嫌な客とは連絡を断つのも自由。これが一番価値が大きい。
日々の売上に追われる毎日なら、そうは言ってられないが、私はあくまで副業として会社を経営している。
だから我慢してまで仕事は受けない。
過去、我慢して受注して賠償問題に発展させてしまった苦い経験がある。
お仕事の相談をいただく担当者の人間性をみて、最終的に受注するかを決めている。
対して売上もない個人事業主以下のマイクロ法人かもしれない。偉そうなことを言っているのも理解している。
それでも、これから、仕事はこちらから選んでいく。
お仕事を出していただく方、請け負う私の両方が気持ちよく仕事ができる関係性が担保できるお客様とだけ付き合っていく。
わざわざ法人化したのだから、相手に縛られない選択権を持ちながら、法人第二期を過ごしていきたい。