2024-11-20
51歳転職して7ヶ月経過した現在について気持ちを整理します
今年4月に全く新しい会社に転職してから早7か月が経過した。
新卒からお世話になった会社に27年、その会社から出向という形でお世話になった会社に転籍してから2年。
自分の意思で転籍した会社を依願退職し、51歳の高齢転職を実行。
昨年は法人立ち上げ、今年は一大決心での転職を実行した一年となった。
特にヘッドハンティングされたわけでもなく、自分から入社させてください的な動きをして入社したのが今の会社だ。
結論をいうと「転職して良かった」である。
転職したデメリットについて先に触れておく。
・入社後6か月間有給ゼロ
・夏休みは有給消化扱いのため夏休みもゼロ
・人脈ゼロ
・給料1割減
・初めての企業文化
・未経験な異業種会社
入社から最初の1か月はとにかく苦しかった。
何もかも未知な世界に51歳の身で飛び込んだからだ。
今年10月1日に無事10日間の有給付与となり、気持ち的にホッとしている。
これまでの会社は年間休日125日で一日7時間30分勤務(9:00~17:30)だった。
大型連休も連休取得推奨で好きなだけ自由に休むことができた。
休みに関しては、最強クラスの会社といえる。
一方、今の会社は120日。そのあおりで夏休みも年末年始も有給取得扱いとなっている。
平日も8時間勤務だ。
わずか5日の違いと定時勤務も30分長く、労働基準法をギリギリ守っている程度の下級労働条件の会社である。
福利厚生の面では、以前の会社と比べると明らかにマイナスで、実際に働いてみると、このわずかな違いと思える労働条件は、如実に差を感じている。
とはいえ、これまでの会社でも有給すべて消化なんてできなかったから、今の会社は付与休日は少ないものの、入社半年経過し、有給が付与されさえすれば、事実上同じように年末年始休が取得できるので、特段、問題はないと考えている。
8時間勤務になったものの、勤務体系がフルフレックスなので、毎日自由に勤務開始時間を調整することができる。
これまでの会社も、実勤務9~17時30分きっかりではなく、8時前から事実上仕事を開始していたため、今の会社も7時30分~17時でのフレックス勤務のため、むしろ17時に仕事を堂々と終えられる環境はむしろプラスといえる。
労働条件は、実質プラスマイナスゼロと考えている。
そしてもう1点のデメリットについても触れておきたい
「副業の稼働時間が減った」である。
私の人生一大目標は、会社員生活から、自分の会社の事業だけで喰っていくことなのだが、この点の活動の時間確保が本業のウエイトの高まりで、全力投球できていない。
前職は、とてもつまらない仕事をさせられていたが、いい感じで手も抜けることができたため、本業を適当にやりながら、副業の時間もおおむね一日3時間程度の作業時間が確保できていた。
しかし今は本業での稼働時間が9割を超え、平日17時以降、土日の時間に副業を割く余裕もなくなっている。
では、ここまでデメリットを書いておいて、最初に述べた「転職して良かった」とはなぜなのかについて触れたい。
前職は、上層部が考えた方針にそって、あらかじめ決められた方針にそって、仕事をやらされる環境だった。
現在は、仕事内容を全部自分で決めて実行できるようになった。
この違いである。
前職は、大企業のため、何をするにも、上層部への承認手続きが必要だった。
しかも承認手続きは多段層あり、ミッション実現するには、上層部への説明資料作成に多くの時間、むしろ、上層部にOKをもらうための資料作りが中心に追われた。
最初に自分で書いた原稿資料が、中間上司のチェックにより、最終的に文章が全部書き換えられ、当初の自分の意思とは掛け離れた資料に変化していく毎日。
自分の意思と掛け離れた資料に仕上がった内容を、自分の意思であるかのように説明させられる環境だった。
自分の役割は、中間上司の思いを演じるのが仕事となり、自分の存在価値について自問自答する毎日だった。
51歳にして、周りは全員年上の上司に囲まれる毎日。
20代の一兵卒のような扱いを受ける本業の時間は、耐え難い時間だった。
4月に入り、全く新しい環境に身を置き、入社直後は、なにもかもわからなことだらけでとても苦しかったが、5月中旬ごろから、徐々に職場にも慣れ、日を追うごとに自分の意思が表現できるようになっていった。
そして11月現在。
ありがたいことに、経営上の重要な決定事案についても、自分の意見が反映される場面が増えるようになった。
一つ一つの私の判断が、経営方針の一部に反映される世界は、前職のような大企業では味わえない世界観を今の会社で経験させてもらえている。
誰かに指示されて動いているのではなく、自分が副業より本業に時間を割く必要があると判断して動いているのが現状である。
来月は、はじめて仕事で海外出張(ベトナム:ハノイ)することになった。
ハノイ出張も自分の意思によるものである。
上層部に「行ってこい」と言われたわけではない。
自分から「行かせてください」と嘆願し、出張するのだ。
私の行動一つ一つに対する責任度も高くなり、本業のプレッシャーは前職と比べてはるかに高くなった。
そのため、副業より本業活動に時間のウエイトが乗っているのは、本来の理想ではないのかもしれない。
それでも、平日、やりたくもない仕事を我慢しながら過ごしてきた前職より、充実した本業時間を過ごしている。
一日も早く、自分が本業時間を減らしても、会社への成果を下げないためには、自分流の社内体制を作り上げて、副業時間の確保との両立を目指したい。
本業はほどほどにやりながら、副業の成果を目に見える形で成長させていく両取りを実現させる。
来年の私の目標である。