「歯を守るために、歯医者に通わずに済むにはどうすればいいか?」というテーマで、私自身の経験をもとに、シンプルな結論に達したので、ここでまとめておく。
実は、私は昨年12月から約5か月間、歯医者に通い詰めていた。
最終的には7本もの歯を治療し、ようやくひと段落したところ。
治療が終わった今は、定期的なクリーニングだけになったが、ここまでの道のりは長く、そして苦しいものだった。
神経を抜くことのリスク
虫歯が進行してしまうと、虫歯菌に侵された部分を削らなければならない。
浅い虫歯であれば「インレー」と呼ばれる詰め物で済むが、進行して神経にまで達してしまうと、神経を取る「根管治療」が必要になる。
私も1本だけ、やむを得ず神経を抜いたのだが、この処置をすると歯は血が通わなくなり、非常にもろくなってしまう。結果として、クラウン(被せ物)で覆うしかなくなるのである。
神経を抜いた歯は時間が経つと割れやすく、最悪の場合、抜歯しなければならなくなる可能性もある。
そうならないためにも、どれだけ削ることになっても、できる限り神経は残すべきだと強く感じた。
歯の病気はたった2つ
この5か月間、私は治療と並行して歯に関する知識をたくさん学んだ。
そして分かったのは、歯の病気には大きく分けて「虫歯」と「歯周病(昔でいう歯槽膿漏)」の2つしかないということ。
虫歯は自然には絶対に治らない。
どれだけ丁寧に歯磨きをしても、できてしまった虫歯は歯医者で削って治すしかないのである。
一方、歯周病は逆に歯医者では治せない。日々のセルフケアでしか改善できないのが歯周病である。
つまり、虫歯は「歯医者で治すもの」、歯周病は「自分で治すもの」。
では、そもそも歯を病気にしないためにはどうしたらいいのか?
結論:プラークコントロールがすべて
答えはシンプルです。
プラークコントロール(歯垢の除去)。
たったこれだけです。
歯に付着した歯垢には数多くの細菌が住み着いており、それが虫歯や歯周病の原因となる。これを毎日の歯磨きでしっかり取り除くだけで、2つの病気を予防できるのだ。
実際のところ、普通の歯磨きでは歯垢は約6割しか落ちないとも言われている。
そこで重要になってくるのが「鏡を見ながらの歯磨き」と「デンタルフロス」の併用。
特に、食後30分経ってからの歯磨きが理想的。
食べた直後は唾液が酸性になっており、すぐに磨くと逆効果になる可能性がある。
歯医者に行かない生活を目指して
コンビニよりも歯医者が多い日本。
それはつまり、それだけ虫歯に悩んでいる人が多いという証拠。
歯医者は保険診療で1人30分の枠を守りながら、患者全員を診るという大変な現場である。
そんな歯医者に通わなくて済むようにするためには、「日々の予防」こそが最も大切だと、私はこの5か月で身をもって知った。
まとめ
- 歯の病気は「虫歯」と「歯周病」の2つだけ
- 虫歯は歯医者でしか治らない、歯周病は自分でしか治せない
- プラーク(歯垢)を除去することが最大の予防策
- 毎日1回、食後30分後に鏡を見ながらの歯磨きとフロスを忘れずに
皆さんもぜひ、歯医者に行かない生活を目指して、今日から習慣を見直してみてほしい。