2026-05-28
人生にも「損切り」が必要。小さな損で逃げる勇気が、あなたの未来を救う
突然ですが、みなさんは「損切り(そんぎり)」という言葉を聞いたことがあるだろうか?
株や投資をやっている方ならお馴染みの言葉だろう。
「これ以上、損失を拡大させないために、今の時点で負けを確定させて撤退する」という意味である。
実はこの「損切り」という考え方、お金の投資だけでなく、私たちの「人生全体」においてめちゃくちゃ重要なスキルなのだ。
今回は、損切りができない人が陥る罠と、人生を好転させるために必要な「小さな損で逃げる勇気」について、私の苦い実体験も交えながらコラム化する。
損を放置すると、雪だるま式に悪化する。
人間という生き物は、本能的に「損をすること」を極端に嫌う。
「損を確定させたくない!」という気持ちは、私も痛いほどよく分かっている。
しかし、この感情に流されて損切りを先延ばしにすると、事態はさらに悪化することが多い。
例えば、投資で100万円だったものが80万円に下がってしまったとする。
「悔しいから、また100万円に戻るまで待とう」
そうやってズルズルと放置しているうちに、気づけば70万、60万、50万……と、損がどんどん膨らんでいってしまうことが多い。
だからこそ、「傷が浅い、小さな損のうちになんとか手を打つ(撤退する)」。これが人生における損切りである。
あなたの周りにもある「損切りできない」具体例
「自分は投資をしていないから関係ない」と思った方もいるかもしれない。
だが、日常のあらゆる場面に「損切りの決断」は潜んでいる。
合わない職場・ブラック企業
「毎月のお給料が安定しているから」「今やめたらこれまでの努力がもったいない」と我慢を続け、心や体を壊してしまう。
返ってくる見込みのない借金
お金を貸した知人と「いつか返してもらうために」とズルズル連絡を取り続け、さらにエネルギーや追加のお金を消耗してしまう。
高額な情報商材やオンラインセミナー
「これだけ払ったんだから、元を取るまでは!」と、追加の有料講義に次々とお金を払ってしまう(まさに損切りができない典型例)。
経営の世界でも、システム開発などで「これだけ投資したんだから、完成するまで予算を投入し続けよう」と泥沼(ドルマゲドン)に陥る会社が本当に多い。
実体験:私が「車の買い取り詐欺」に遭ったときの話
偉そうに書いている私だが、実は過去に「車の買い取り詐欺」に遭ったことがある。
車を引き渡したのに、お金が一切振り込まれなかったのだ。
当然、めちゃくちゃ悔しかった。
周りからは「刑事告発しろ」「被害届を出して、意地でも金を回収する方法を考えろ」と言われた。その気持ちも本当によく分かる。
しかし、私はここで「損切り」の思想を持ったのである。
警察に最低限の被害届は出したが、それ以上の深追いはしなかった。
なぜなら、「回収できるかどうかも分からない不誠実な相手のために、自分の貴重な人生の時間や労力をこれ以上投資するのはもったいない」と判断したからからだ。
そんなことにエネルギーを使うくらいなら、すっぱりと諦めて(損切りして)、別の仕事やビジネスに一生懸命取り組んだほうが良い。
新しく売上を立てて社会に貢献する活動に時間を使った方がいい。
そう考えて、次のステップへ進む決断をした。
この話は、苦い経験をネタにYouTubeで公開し、別の形で価値に変える工夫はしたが、お金の回収への執着は手放したのである。
挑戦するときは「撤退基準」をあらかじめ決めておこう
損切りをするのは、身を切られるように辛いことである。
だが、後になって振り返ったときに「ああ、あの程度の損で済んで良かったんだ」と思える人こそ、結果的に人生で多くの成功を収めていると感じるのだ。
もし、みなさんがこれから新しいこと(副業、ビジネス、人間関係など)に挑戦するのであれば、あらかじめ「ここまでダメなら一度撤退する」という基準を決めておくことをおすすめする。
ズルズルと傷口を広げないために。
小さな損で逃げる勇気を持って、新しい一歩を踏み出していこう。