2022-11-14
ISMS認証取得すべきか、やめるべきか、難しい投資判断
投資判断はとても難しい。
投資とは、将来の収入拡大のために先にお金を出す行為をいう。投資したからといって必ずリターンが伴う補償は一切ない。金額を失うリスクを考慮しながら、将来のリターンを目指す活動を投資という。
単純に投資と聞くと、株式投資や不動産投資を思い浮かべる人も多いが、ここで言う投資とは事業投資を指す。
事業投資にもいろんなパターンがあるが、すでに着手しはじめたのが人的投資である。
これまでは、なにもかもすべて自分で作業していた。
今は、一部ではあるももの、お金を払って作業を外部の人に委託する人的投資を徐々にはじめている。
誰でもできる単純業務と違って、売れるための文章作成や、システムを利用する立場にそったWEBデザインを外注化する場合、お金を出しても期待通りの成果が帰ってこないケースがある。
最初から高いスキルをもった企業に外注すれば、納品品質も向上するかもしれないが、その分の外注費が高額となって、投資以上の収益が見込めないリスクもはらむ。
自分でやったほうが早く結果が出る作業であっても、あえてお金を払ってでも外部の人にお願いして、仕上がる品質をあげられるよう、教育を兼ねた投資を行うことで、企業に発注するより高品位な納品物を作成してもらえるよう、トライアンドエラーを繰り返している状況となっている。
そしてもう一つ、猛烈に悩んでいるのが情報セキュリティ投資である。
具体的にいうと、ISMS(ISO27001)認証取得に対する投資判断のことである。
今年はISMS認証を持っていないだけの理由で大企業からの相談案件4件も取り逃した。
個人的にISMS取得は高額な費用と手間がかかり、取得する気なんてさらさらなかったのだが、実際受注活動に支障をきたす状況を何度も経験すると、認証取得のための投資をしてでも、大企業案件の受注できる体制を作ったほうが良いのではないかと思い始めるようになったのである。
ISMS認証取得には直接、間接費含め、最低でも年間100万円程度の投資をしなければならない。
年間100万円も投資として、それ以上のリターンを得られなければ投資する価値はない。
非常に難しい判断に迫られている。
今の受注単価のままでは当然割に合わない。
だからといって、大手企業のような単価設定では受注競争に勝てない。
大企業から個人情報を保有するデータサービスの場合は、それ相応の単価で受注を最低毎年1回以上果たなければ大赤字になってしまうリスクがある。
それでも投資判断を決断すべきタイミングなのかもしれない。
次なるステージ向かうためにも。